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1988 Fiscal Year Annual Research Report

ふく射冷暖房の体感評価に基づく室内環境制御方式の開発

Research Project

Project/Area Number 63850130
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

木村 建一  早稲田大学, 理工学部, 教授 (50063558)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田辺 新一  早稲田大学, 理工学部, 助手 (30188362)
Keywordsふく射 / 暖房 / 冷房 / 体感 / 快適感 / 制御 / 空調
Research Abstract

ふく射冷暖房の体感効果に基づく室内環境制御方式の開発に関しての研究の結果、本年度以下のような成果を得た。
1)快適感制御に関するアルゴリズムを開発し、快適性を一定に保った時の暖房のエネルギー消費量を調べた。
2)実際の居住空間で5種の異なる暖房方式による室内の温度分布、居住域での快適性を調べた。同じ快適性を得るために、温風暖房器を室内上部に設置した場合は、ふく射パネルを設置した場合に比べて約2倍の電力量を必要とした。暖房機の快適性はその放熱能力のみではなく、個々の暖房器により形成される室内環境を含めて考える必要があることがわかった。
3)環境試験室における体感実験の結果、環境試験室ではふく射暖房パネルの対流成分が除去されるためふく射パネルにより温冷感はわずかしか変化しないことがわかった。
4)実際の室内における体感実験の結果、低温ふく射パネルを設置した場合の被験者温冷感申告は、温風暖房機を室内後壁側上部に設置した場合に比較して高くなった。これは、暖房機によって形成された温度分布が重要な要因と考えられた。
5)個別ふく射暖房パネル併用暖房の体感効果実験結果、ふく射パネルは下肢の冷えを解消する効果があり、快適条件の個人差を解消できる可能性もあると思われる。しかし、使用にあたっては、パネル表面温度60℃程度以下に抑えることが好ましいことがわかった。
6)小型熱電冷ふく射パネルについてのオフィス空間のワークステーションでの使用を想定した体感実験の結果、全身温冷感が中立域以上の時、近接した冷ふく射パネルにより、温冷感申告は人体の熱負荷に基づくPMV、MTで予測される申告より低くなる傾向があることがわかった。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] S.TANABE;K.KIMURA 他: CLIMA 2000,Sarajevo. (1989)

  • [Publications] 田辺,木村 他: 第12回人間ー熱環境系シンポジウム. No12. 119-121 (1988)

  • [Publications] 木村,井上,田辺 他: 空気調和・衛生工学会学術講演論文集. 325-336 (1988)

  • [Publications] 木村,井上,田辺 他: 空気調和・衛生工学会学術講演論文集. 425-428 (1988)

  • [Publications] 木村,井上,田辺: 日本建築学会大会学術講演梗概集. 729-730 (1988)

  • [Publications] 田辺,木村: 日本建築学会環境工学委員会熱小委員会第18回熱シンポジウム. 18. 7-14 (1988)

URL: 

Published: 1990-12-19   Modified: 2016-04-21  

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