1989 Fiscal Year Annual Research Report
応力解放時のひずみ変化特性を考慮した新しい地圧決定システムの開発
Project/Area Number |
63850137
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
斉藤 敏明 京都大学, 工学部, 助教授 (90056151)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳谷 俊 京都大学, 工学部, 助手 (00259128)
松本 義雄 京都大学, 工学部, 助手 (00026022)
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Keywords | 岩盤内応力 / 応力開放法 / 地山応力 / 地圧測定 |
Research Abstract |
本年度の研究実績の概要は次のとうりである。 1.昨年度ほぼ完成させた地圧決定システムを、過去に計測したデ-タに適用し検討した結果、多くの場合8素子ゲ-ジのθゲ-ジに対する誤差が大きいことが判明した。この原因として、地圧成分のうち孔底面に対する面外せん断成分のひずみ感度係数に誤差が含まれている可能性が予想されたので、これに対するひずみ感度係数を境界条件を変更して再計算を行った。しかし、大きな改良には至らず、他の原因によるものと思われ、例えばゲ-ジの中心からのずれなど今後検討することとした。 2.地圧決定値の改良を、それらに含まれる確率誤差の総合値として評価することとし、過去に計測したデ-タを用いて、完全開放ひずみのみを用いる従来法と本研究で提案しているひずみ変化特性を考慮する新しい方法とを比較したところ、ほとんどの場合改良されることがわかった。特に、新しい方法で不良ゲ-ジを検出し、これを除くことにより大巾な改良が計れることがわかった。 3.地圧決定のためのプログラムの整備を行い、デ-タ入力等を容易にし、誰れもが使えるシステムとした。 4.孔径変化法などの応力開放法による場合にも適用できるように、基礎デ-タを計算し、同様のシステムを確立した。
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