1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63860011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
目黒 煕 東北大学, 農学部, 教授 (30005590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 裕明 東ソー, 主任研究員
西田 芳弘 東北大学, 農学部, 助手 (80183896)
大類 洋 東北大学, 農学部, 助教授 (20100050)
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Keywords | ジフェニルー1ーピレニルホスフィン / ヒドロペルオキシド / 蛍光分析システム |
Research Abstract |
新しい発蛍光試薬、ジフェニルー1ーピレニルホスフィンを用いたホスファチジルコリンーヒドロペルオキシドの高感度蛍光分析システムとしての高速液体クロマトグラフィーポストカラムシステムの試作を行った。その結果、 1)分離カラムとして、順相シリカゲルカラム・TSKーgel silica60(4.6mm id × 253mm)を用い、クロロホルム:メタノール:水(9:21:1)により溶出を行うことにより、他の成分とホスファチジルコリンーヒドロペルオキシドの分離が可能であった(流速0.6ml/min)。 2)ヒドロペルオキシドの検出は、235nmの紫外部吸収、及び、蛍光法で行った。蛍光法は以下のようにした。紫外部吸収をモニターしたのち、ジフェニルー1ーピレニルホスフィン溶液(3mg/400ml、アセトン:メタノール=1:3)を加え(流速0.3ml/min)、ステンレス性の反応コイル(10m)中、70℃で反応させ更に、反応液を冷却コイルを通して室温まで冷やし、これにより生成したジフェニルー1ーピレニルホスフィンオキシドの380nmにおける蛍光強度(励起波長352nm)を測定した。この蛍光法により、高感度かつ高選択的にヒドロペルオキシドの検出を行うことが可能であった。 以上の分離法、及び、検出法を組み合わせることにより、ホスファチジルコリンーヒドロペルオキシドの濃度とピーク高の間には10〜140ピコモルの範囲で非常に良好な直線性が得られ、本システムにより高感度かつ高選択的に分析することが可能であった。
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