1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63860019
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大里 正一 東京大学, 農学部, 教授 (30011935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長岡 稔 イワフジ工業(株), 研究開発部, 部長
峰松 浩彦 東京農工大学, 農学部, 助教授 (60011988)
新井 雅夫 東京農工大学, 農学部, 助教授 (90014927)
塚本 良則 東京農工大学, 農学部, 教授 (60014924)
太田 猛彦 東京大学, 農学部, 教授 (50134797)
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Keywords | 架線 / 伐出 / ハ-ベスタ- |
Research Abstract |
前年度は無線自走式搬器部と作業機部とのマッチングをおこない,イワフジ工業(株)の工場にて搬器走行,技払い,玉切り等について作動試験をおこなったが,本年度は実用化という観点から,伐木造材試験をおこない,時間観測をおこなった。 先づ立木を伐倒するために立木の前方約2.5mの位置に搬器を停止し,作業機に取り付けられた木材把持用のア-ムで立木を把持して追口切りを行ない,搬器直下まで全木材を吊り上げるに要する時間,即ち本機によって立木1本を伐倒するに要する作業時間,枝払いに要する作業時間および玉切りに要する作業時間等について測定した。 供試木としては元口径10〜15cm,枝径1.5cm以下のスギを用いた。伐倒作業時間は平均1本当り88.1秒で、他の作業時間は前回の作動試験に比べ鋸断速度において50%のアップがみられた。以上のことから本試作の所期の目的は達したものと思われる。 なお今後の改良点としては,立木へのアプロ-チと追口鋸断中および鋸断後のバ-の引き抜きを容易にすることがあげられる。それらについての対策としては(1)枝払い用ナイフのついた立木把持部を90°可変とし、即ちストロ-ク方向に向きを変換することにより立木アプロ-チを容易にする。又列間を考慮して枝払い用ア-ムを現在より長くすることにより立木へのアプロ-チを容易にする。(2)油圧ロ-テ-タと搬器部との間に油圧シリンタを設けることにより、契の機能を代行させ追口切りの際、バ-を抜きやすくする等があげられる。 現在立木へのアプロ-チを確実にするため、搬器に内蔵したワイヤロ-プを利用しているが前述の改良により無線操作により全自動化をはかりたい。また樹高や直径,重量等の計測も可能な装置を本機に付加し、それによって素材生産量の処理もおこないたい。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 大里 正一: "架線用ハ-ベスタ-の試作(I)無線自走式搬器とハ-ベスタ-とのマッチングについて" 第101回日本林学会大会発表論文集. 645-648 (1990)
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[Publications] 大里 正一: "架線用ハ-ベスタ-の試作(II)伐木造材作業に関する時間観測" 第102回日本林学会大会発表論文集. (1991)
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[Publications] 太田 猛彦: "急勾配山腹斜面における雨水流出機構" 日本林学会誌. 72. 202-208 (1990)