1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63870009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
戸川 達男 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (40013859)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 俊世 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (10142259)
豊島 健 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (40014146)
辻 隆之 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (00075764)
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Keywords | 酸素消費量 / 携帯型装置 / 酸素濃度 / 呼吸流量計 / サーボ制御 |
Research Abstract |
初年度は、携帯型酸素摂取量測定装置のプロトタイプを完成し、特に頭部フード内の酸素濃度を安静時から、運動時までの酸素摂取量変化に対して、常に一定の酸素濃度を保つ排気流量制御法を確立した。その構成は、フード、流量計、酸素計、温度計、記録装置よりなる。原理はフードで被験者の頭部を覆い、被験者の呼気とフード下部より流入する空気の混合ガスを排気ブロアによってフードから強制排気し、排出空気ガスの酸素濃度と流量から酸素摂取量を求める。流路の途中に熱パルス型流量計を装着し、また混合ガスの一部を分岐し、酸素計に導いた。酸素計は、応答の早い限界電流式酸素センサを用いた。そして、酸素濃度を一定にするように流量を変化させる制御機構を開発した。全ての値は、不揮発性メモリーに保存し、実験終了後、メモリーに保存したデータを読み取り装置を介してコンピュータに読み込む。携帯型装置の重量は、約4kgで被験者の背部に装置する。測定時間は連続60分の測定が可能であり、これは、排気ブロワの消費電力によるところが大きい。 装置の性能は、応答時間30秒で、運動時の酸素摂取量変化にも十分追従することが示された。市販の酸素摂取量測定装置を用いて校正した結果、誤差は酸素摂取量毎分0.2から2.1lの範囲で、最大12%であった。 開発した装置は応答が早い、マスクやマウスピースを装着せず、フードを着用するので被験者にとって不快感はない、などの長所を有し、フィールドでの酸素摂取量の連続測定を可能にする。 次年度は、本年度得られた知見をもとに、装置の小型化をすすめ、さらに、二酸化炭素センサの導入を含め、測定装置の精度の向上を図る。そして、フィールドでの種々の運動時の酸素摂取量を測定する。
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Research Products
(1 results)