1988 Fiscal Year Annual Research Report
ポリマー結合型ビリルビンオキシダーゼの作製と黄疸治療法の開発
Project/Area Number |
63870032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
前田 浩 熊本大学, 医学部, 教授 (90004613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 征治 天野製薬研究所, 主任研究員
松村 保広 熊本大学, 医学部, 助手 (90209619)
小田 達也 熊本大学, 医学部, 講師 (60145307)
井上 正康 熊本大学, 医学部, 助教授 (80040278)
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Keywords | 黄疸 / ビリルビン分解酵素 / ポリエチレングリコール結合型酵素製剤 / 肝不全 / 肝硬変 / PEG結合酵素 |
Research Abstract |
本年度は微生物起源のビリルビン分解酵素(以下BOX)にポリエチレングリコールを共有結合させたもの(PEG-BOX)を作製した。PEG-BOXを静脈注射したときの血中濃度、酵素活性、黄疸ラットでの減黄効果、臓器親和性、抗原性を検討し、もとのBOXとの比較を行うことにより、PEG-BOXの有用性を多面的に確認した。 1.PEG-BOX1回投与で、黄疸ウサギのビリルビンレベルを10以上から正常値にした。 2.この酵素力価は24時間〜48時間持続した。 3.このものの頻回投与による抗原性はなかった。 4.化学的に可成り均一なものが得られた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] M.Kimura;Y.Matsumura;Y.Miyauchi;H.Maeda: Proc.Soc.Exp.Biol.Med.188. 364-369 (1988)
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[Publications] H.Maeda;T.Oda;Y.Matsumura;M.Kimura: J.Bioactive Compatible Polymers. 3. 27-43 (1988)
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[Publications] 木村正美,松村保広,今野俊光,前田浩,宮内好正: 日本外科学会雑誌第88回日本外科学会総会号. 臨時増巻. 229 (1988)
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[Publications] 前田浩: バイオインダストリー. 5. 499-505 (1988)
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[Publications] 稲田祐二,前田浩: "蛋白質ハイブリッド" 共立出版, 274 (1988)
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[Publications] 前田浩,松村保広,小田達也,佐々木一美: "食品・医薬品分野における蛋白質テーラリング" 学会出版センター, 318 (1988)