1989 Fiscal Year Annual Research Report
咬み合わせと咬合力の電気的同時測定装置「オクル-ザルマルチスキャナ」の試作研究
Project/Area Number |
63870085
|
Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
中島 昭彦 九州大学, 歯学部, 講師 (00037524)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 正樹 日本合成ゴム, 研究開発部, プロジェクトリーダー
一ノ瀬 元史 九州大学, 歯学部, 助手 (30150460)
|
Keywords | 咬合面圧分布 / 咬合力 / 咬合面積 / 感圧導電ゴム / 咬合機能測定装置 / マトリックススキャナ |
Research Abstract |
上下歯列の咬合部位と、その各部に加わる力を電気的に測定する装置、オクル-ザルマルチスキャナ(仮称)を、昭和63年度に試作した。その結果、臨床応用上もっと有用で、また咬合の記録、研究をより正確に行える測定装置にするために、以下にあげるような改良したい点がでてきた。すなわち、 1.センサ-部電極基板の配線を、両面配線から片面配線へ変更し、咬合板の厚さを薄くして、できるだけ中心咬合位に近い状態での測定を可能にする。 2.感圧ゴムを金属分散系からカ-ボンブラック系へ変異し、感圧領域を拡大する。 3.被検者の歯列石膏模型をビデオカメラより画像入力する一方、スキャナを通してCRT画面へ表示された、咬合面圧分布デ-タとの重ね合わせ機能を付加する。 これら3点について改善することを、平成元年度の研究目標として現在、カ-ボンブラック系感圧ゴムを、片面配線の電極基板でサンドイッチ状にはさんだ試作品ができており、これらを接着する方法の検討にはいっている。平成2年4月頃には完成予定である。この新しいタイプの咬合板が完成すれば、厚さを薄くできるだけでなく製造コストの低下をもはかることができる。また画像重ね合わせ機能については、すでに完成し、その結果を平成2年10月、日本矯正歯科学会に報告を予定している。これによって、咬合面圧分布の患者歯列との対応が可能となり臨床への応用は、さらに進むものと考えている。
|
Research Products
(1 results)