1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63870093
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
矢内原 昇 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (80046250)
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Keywords | ガラニン / グルカゴン様ペプチド(GLP)ーI / モルモットVIP / バロシン / 特異抗体 / GLPーI(7ー22)特異抗体 |
Research Abstract |
ブタ・ガラニン特異単クローン抗体を作製し、P物質、ニューロキニンA等、構造類似の脳腸ホルモンを明確に免疫組織化学的に区別し、その産生細胞を同定した。 グルカゴン前駆体のプロセシングにより、膵グルカゴンおよび腸管グルカゴンのほかに第3のペプチドとして生成が推定されたグルカゴン様ペプチド(GLP)ーIについて、その化学構造に基づきデザインし合成したGLPー1(7ー22)およびGLPーI(1ー35)をそれぞれ抗原として用い、特異抗原を作製した。特に抗GLPーI(7ー22)抗体はGLPーIに特異的であるのみならず、GLPーI(7ー22)配列を含む大分子型成分を認識し、GLPーI様免疫活性成分の検出にきわめて有用であることがわかった。一方、抗GLPーI(1ー35)抗体はGLPーIの35位をC末端とするペプチドを特異的に認識した。その結果、上記2種類の抗GLPーI抗体を併用することにより、GLPーI様免疫活性成分の存在様式をより正確に解析できることが判明した。 VIPの化学構造は、モルモットの場合、他の哺乳動物のそれと異っている。本研究では、モルモットVIPを固相法により合成し、これを抗原として家兎に注射免疫し、モルモットVIP特異抗体を作製し、実験動物として有用なモルモットの組織内VIP濃度の測定を可能にした。 ブタ小腸から単離されたペプチド、バロシンについても、合成バロシンを抗原として、家兎に抗体を作製し、バロシン様免疫活性成分の検出を可能にした。
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[Publications] Yanaihara,N.;et al.: Ann.N.Y.Acad.Sci.527. 29-43 (1988)
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[Publications] Forssmann,W.G.;Yanaihara,N.;et al.: Ann.N.Y.Acad.Sci.527. 405-420 (1988)
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[Publications] Kondo,H.;Yanaihara,N.;et al.: Cell Tissue Res.253. 529-537 (1988)
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[Publications] Gauweiler,B.;Yanaihara,N.;et al.: Neurosci.Lett.89. 121-126 (1988)
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[Publications] Ibuki,T.;Yanaihara,N.;et al.: Neurosci.Lett.91. 131-135 (1988)
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[Publications] Sundler,F.;Yanaihara,N.;et al.: Regulatory Peptides. 20. 83-89 (1988)