1988 Fiscal Year Annual Research Report
酸素スタットの製作と酸素濃度精密制御による代謝解析
Project/Area Number |
63870102
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
折井 豊 京都大学, 医学部, 助教授 (60028149)
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Keywords | 酸素スタット / 酸素濃度制御 / シングルビーム分光光度計 / 過酸化水素電極 |
Research Abstract |
酸素スタット反応解析装置として以下の條件を満たすシステムを製作した。(1)反応溶液の容量を10ml以下とし、恒温ジャケットをつけた。(2)酸素濃度の制御範囲を10^<-3>〜10^<-6>Mとする。(3)酸素濃度、pH、吸光度、蛍光の検出を標準的仕様とした。(4)一定組成の混合気体を酸素濃度をモニターしながら供給。(5)反応基質溶液の微量連続供給。(6)反応産物の分析定量のための反応溶液の微量分取。 一方、分光蛍光光度計にオプショナルインターフェースを装着し、パーソナルコンピュータにGPIBを介して接続し、光度計の制御とデータ処理のためのプログラムを作成した。またpHモニターと自動調節に、自動滴定装置のpHスタット機能を活用してシステムを構築、さらに反応液の吸光度変化を精度よく測定するために、従来から保有していたシングルビーム分光光度計に16ビットのAD converterを組み込み性能を改善した。その結果、反射スペクトルによる潅流臓器の呼吸酵素系成分の挙動の観察が可能になった。 また過酸化水素濃度の時間変化をモニターするために、過酸化水素電極とその測定回路を製作し、その動作を検討、満足すべき性能を示した。
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[Publications] 折井豊: Chemica Scripta. 28A. 63-69 (1988)
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[Publications] 折井豊: Ann.New York Acod.Sci.550. 105-117 (1989)
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[Publications] 折井豊: 日本農芸化学会誌. 62. 1105-1107 (1988)