1989 Fiscal Year Annual Research Report
E-TOF型の中性子反応二次荷電粒子スペクトル分析装置の開発
Project/Area Number |
63880029
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高橋 亮人 大阪大学, 工学部, 助教授 (50029112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 淳治 大阪大学, 工学部, 助手 (90144427)
飯田 敏行 大阪大学, 工学部, 助手 (60115988)
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Keywords | E-ToF / 二次荷電粒子 / 14MeV中性子 / CsI / 波形弁別 / スペクトル |
Research Abstract |
昨年度において試作したE-TOF型の二次荷電粒子スペクトル分析装置の性能の向上に重点をおいて、本年度の研究を行った。 まず、CsI検出器を用いる方法において、14MeV中性子の二次反応に起因するガンマ線のバックグランドが非常に高く、荷電粒子スペクトル測定のS/N比を下げる主因となっている問題について研究した。二系統の二次元波型弁別回路分析により、この二次ガンマ線によるバックグランドを殆ど除くことに成功した。次はコリメ-タシ-ルド部の改良のため、鉛部分のポリエチレンへのおきかえ効果を調べたが改善はみられなかった。コリメ-タシ-ルド部については、鉛とポリエチレンによるシャドウバ-部分と鉛による検出器囲い遮蔽の部分よりなるシステムで、ほぼ最良の状態となることがわかった。 Alの14MeV中性子反応による陽子とα-粒子の放出スペクトルを測定することにより、装置全体の性能を調べた。CsI検出器の効率の較正のため、CH_2の小片を散乱サンプルとしてH(n,p)の陽子を検出して、効率の較正及びE-ToF分析の軸の較正を行なう方法を確立した。 Alサンプルについて、放出角数点についての(n.p),(n,d)反応による荷電粒子スペクトルデ-タを測定した。今まで、世界で唯一の測定例ともいえるGRTMESのデ-タと比較したところ、良い一致をうることができた。
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Research Products
(1 results)