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1989 Fiscal Year Annual Research Report

高圧ガス発射方式による地震探査用SH波振源の開発

Research Project

Project/Area Number 63890002
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

小山 順二  東北大学, 理学部, 助手 (30125546)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三塚 隆  地質計測株式会社, 研究主任
伊東 明彦  宇都宮大学, 教育学部, 講師 (70134252)
KeywordsSH波振源 / S波探査
Research Abstract

安全で繰り返し発振可能なS波地震探査用の振源装置開発を目的とし、前年度に設計製作した高圧ガス発射方式によるSH波振源装置のテスト実験を行った。テストは2度に渡って行なわれた:一度目は6月17日東北大学理学部物理棟わきの空き地で、装置の稼働試験を行った。同装置が安全に稼働し、繰り返し発振が可能であることを実際に確かめた。二回目は、7月4日から6日にかけて、東北大学青葉山グランドで、地動測定装置をグランド内に埋設し、装置の性能試験を実施した。テスト実験は、装置が実際にS波を励起していることを確かめる、振源近くでの波形を調べる。波形とガス圧の関係を知る、板たたき法との比較をする、繰り返し発振の耐久性を調べることを目的として行われた。
高圧ガス発射方式SH波振源の実験と同時に、同じ場所で行った板たたき法による実験結果と比較して、以下のことが解った:振源装置は、より短周期のS波を励起している。これは、同装置が広い周波数帯の波を励起していることを示している。振源の近くでは、S波の振幅は板たたき法と同じ程度であり、高圧ガスの充填だけで繰り返しS波発振が可能であることが確かめられた。振源から50m程離れた地点での地動振幅は、SH振源の方が2倍程度大きく、板たたき法より、より多くのS波エネルギ-を励起していることが明らかになった。
今後の方針として、前年度試作したSH波振源は、その全体重量が重すぎるため、可能性がとぼしい。今後、ジュラミン素材を用いた装置にすることでこの点は解消されると考える。高圧ガスが100気圧程度になると、発射管内で運動するショックアブソバ-が座屈する傾向にあることが解った。現在,発射管をより長くすることでこの座屈を防ぐよう工夫している。

URL: 

Published: 1993-03-25   Modified: 2016-04-21  

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