2015 Fiscal Year Annual Research Report
超分子元素ブロックポリマーの開発
Publicly Offered Research
Project Area | Creation of Element-Block Polymer Materials |
Project/Area Number |
15H00752
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
灰野 岳晴 広島大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80253053)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 超分子ポリマー / 超分子元素ブロック / 分子認識 / フラーレン / グラフェン |
Outline of Annual Research Achievements |
本領域が目指す元素ブロックの1開発,2高分子化,3階層化制御による元素ブロック高分子材料の創出のためには,高度に配列制御された元素ブロック共重合ポリマーの新規重合法の開発が不可欠である。本申請では,複数の元素ブロックモノマーよりなる 共重合体の精密構造制御を目的として,超分子化学を利用した元素ブロックの新たな共重合体の合成法を開発する。また,元素ブロックが非共有結合により集積した超分子元素ブロックを創製する。 我々はこれまでに,元素ブロックであるフラーレンとカリックス[5]アレーンが安定な包接錯体を形成することを見出している。この分子認識を駆動力に重合する超分子ポリマーや超分子ネットワークの合成に成功した。また、ビスポルフィリンクレフトの特異な包接構造を利用した超分子ポリマーを金属配位により架橋することで、超分子ネットワークポリマーの合成に成功した。このネットワークポリマーはハロゲン系溶媒をゲル化した。このポリマーは動的粘弾性測定において明らかにポリマー鎖の絡まりにゆらいする興味深い応答を示した。以上のことから、今回合成した超分子ネットワークポリマーは非共有結合で維持されているにもかかわらず一般のポリマーに見られる物性を示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
元素ブロックを認識することで新たな超分子ポリマーネットワークを開発した。特にこのネットワークポリマーは非常に興味深い物性を示した。自立膜を形成するなどの性質は非共有結合を基盤としたポリマー材料では極めて珍しい。
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Strategy for Future Research Activity |
現在まで本領域に提案した研究課題を着実に実現している。今後の研究計画は申請書に記載したように、元素ブロック高分子材料を超分子化学と融合することで新たな超分子元素ブロックを生み出すことに邁進する。
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Research Products
(66 results)
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[Journal Article] Liposome collapse resulting from an allosteric interaction between 2,6-dimethyl-β-cyclodextrins and lipids2015
Author(s)
Atsushi Ikeda, Noboru Iwata, Shodai Hino, Tomoya Mae, Yuki Tsuchiya, Kouta Sugikawa, Takehiro Hirao, Takeharu Haino, Kazuaki Ohara, Kentaro Yamaguchi
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Journal Title
RSC Advance
Volume: 5
Pages: 77746-77754
DOI
Peer Reviewed
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