2015 Fiscal Year Annual Research Report
ナノ構造体の構造変化を利用した分子ロボットの形態変化
Publicly Offered Research
Project Area | Development of Molecular Robots equipped with sensors and intelligence |
Project/Area Number |
15H00809
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
池田 将 岐阜大学, 工学部, 准教授 (20432867)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 自己組織化 / ナノ材料 / 分子機械 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、「刺激に応答した動的な挙動(運動や変形)を示す多機能性リポソームの創製」を目的に、刺激に応答する機能を有する人工分子自己集合型ナノファイバーを創成し、リポソームの内部への導入を検討している。本研究で目指す「酵素」や異種の「自己集合ナノ分子集合体」が構造的かつ機能的に共存する材料は、多数の分子部品から構成することになると予測される分子ロボットの開発に向けて不可欠な知見を与えるものと期待される。 具体的には、リポソームの構造変形を誘起するのに適した自己集合型ナノファイバーの構造的性質を明らかにすることを主眼に置き、(1)刺激応答性の追求(2)ナノファイバーの剛直性の制御に取り組んだ。(1)刺激応答性に関しては、複数の刺激にSequentialに化学反応を介して分子構造変化し、それに起因して自己集合特性の変化を示す分子の開発に成功した。また、(2)ナノファイバーの剛直性の制御に関しては、特に構造的性質を調べるため、自己集合性分子ライブラリーを創製した。今後評価を進める予定である。 上記の検討から創製した分子を脂質二分子膜からなるリポソーム内に内包させる検討に関しても並行して進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
特に複数の刺激にSequentialに化学反応を介して分子構造変化し、それに起因して自己集合特性の変化(自己集合型ファイバーの形成)を示す分子の開発に関しては、概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
得られたファイバーの剛直性の制御やリポソーム内への内包に関して検討を進める。これらの検討には既に着手しており、問題が発生しても、特にリポソームの内包に関しては研究領域内の研究者に助言を頂ける状況にある。
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Research Products
(8 results)