2015 Fiscal Year Annual Research Report
アメーバ型分子ロボットの内部構造と機能を制御する3次元探査型ナノマシンの構築
Publicly Offered Research
Project Area | Development of Molecular Robots equipped with sensors and intelligence |
Project/Area Number |
15H00819
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森島 圭祐 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60359114)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ナノマシン / カーボンナノコイル / 磁場駆動 / 細胞 / 分子ロボティクス / 細胞内操作 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、生物の最小単位である細胞内部やアメーバ型分子ロボットの骨格となるリポソームの微小空間内でナノコイル状の磁場駆動型ナノマシンを自在に操作することで,細胞内部やアメーバ型分子ロボット内部を探査したり,構造と機能を制御できる3次元ナノ空間分子操作を実現することを目的とする.今年度は,筋細胞内でらせん型のナノマシンを磁場駆動し,観察することに成功した.また,DNA origami,ナノ造形技術を駆使することで,3次元のナノコイル構造体の設計試作を行った.ナノマシンの細胞内への導入にはリポフェクション法を用いた.リポフェクション法は遺伝子操作技術の一種であり,DNA の導入等に広く使用されている.細胞内へのナノマシン導入実験にはマウス筋芽細胞C2C12 を使用した.ナノマシンは導入後に蛍光観察ができるよう修飾して観察した.C2C12 が増加したのち,リポフェクション法により蛍光修飾したナノマシンを導入した.導入後,CellTracker Redを用いて細胞質を染色し,蛍光観察を行った.また,ナノマシンの駆動性能を向上させるために,ナノマシン上の磁性薄膜の膜厚と推進力の関係を実験的に求め,推進力を最大にする最適な膜厚があることを確かめた.入に成功した .これより,磁気駆動型ナノマシンを用い入に成功した.これより,磁気駆動型ナノマシンを用いて細胞内器官を刺激する新しい細胞内刺激方法の可能性を示した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
領域内での共同研究、連携が進みつつあり、新たな研究の進展があった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、領域内で連携できる実験を強化していく。
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Research Products
(8 results)