2016 Fiscal Year Annual Research Report
外部刺激による動的構造制御を特長とするπ電子系ユニット不斉集積ポリマーの創成
Publicly Offered Research
Project Area | pi-System Figuration: Control of Electron and Structural Dynamism for Innovative Functions |
Project/Area Number |
15H00994
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
長田 裕也 京都大学, 工学研究科, 助教 (60512762)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | らせん高分子 / ポリ(キノキサリン-2,3-ジイル) / 円偏光蛍光 / らせん反転 |
Outline of Annual Research Achievements |
特徴的な光・電子機能を発現するπ電子系ユニットを基盤とした高機能材料の創出に向け、π電子系ユニットの動的不斉構造制御が重要な研究課題となっている。本研究では、精密らせん高分子合成法を活用したπ電子系ユニットの集積化と外部刺激による不斉構造制御について検討を行った。特に、「完全一方向巻き不斉らせん構造を構築可能」かつ「外部刺激による不斉らせん制御が可能」である、ポリ(キノキサリン-2,3-ジイル)の精密合成法を基盤技術として用いることで、「π電子系ユニット」の動的不斉構造制御に挑戦し、新たな機能性キラルマテリアルの創出を目指した。キラル側鎖を有するポリ(キノキサリン-2,3-ジイル)の主鎖中、にπ共役系を拡張したキノキサリンユニットを組み込むことで、円偏光蛍光発光を発現可能であることを見出した。π拡張ユニット上の置換基を変えることで、発光波長を自在に制御可能であることを示した。さらに、複数の溶媒を使い分けることで主鎖らせん構造を反転させることが可能であり、反転に伴って円偏光蛍光のキラリティをスイッチング可能であることを見出した。また、キラル側鎖の構造を最適化することで飽和炭化水素溶媒間でのらせん反転も可能であり、(S)-3-オクチルオキシ基を側鎖として有するポリ(キノキサリン-2,3-ジイル)を基本骨格として用いることで、n-オクタンとシクロオクタンの間で円偏光蛍光のキラリティを可逆にスイッチング可能であることを見出した。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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