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2016 Fiscal Year Annual Research Report

分子化石情報抽出によるRNA World再構成の試み

Publicly Offered Research

Project AreaHadean Bioscience
Project/Area Number 15H01070
Research InstitutionFoundation for Advancement of International Science

Principal Investigator

岡田 典弘  公益財団法人国際科学振興財団, その他部局等, 主席研究員 (60132982)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2017-03-31
KeywordstRNA / CTCF / insulator / chromatin border / 転写因子 / TF3C / ETC
Outline of Annual Research Achievements

ゲノム中に分布するtRNA遺伝子の動態について研究を行った。発端はtRNAがゲノム進化上もっとの古い分子であるとの発想に基づく。以下のような発見があった。
1)tRNA遺伝子はゲノム中にランダムに分布しているのではなく、20%弱のtRNA遺伝子はクロマチンのボーダーに存在する。tRNA遺伝子の存在がヘテロクロマチンの侵入を防ぐ役割を担っている可能性がある。
2)約半数のtRNA遺伝子には、大量の転写因子が結合していることが明らかになった。これは細胞特異的な現象ではなく、どの細胞にでも見られる一般的な現象である。結合する転写因子は以下のようなものがある。TF3C, POLR2A, MYC, TBP, MAX, JUNED, RCOR1, PHF8, TAF1などである。PoLII転写に関わる因子のほかガン遺伝子なども見ることができる。
3)この多量の転写因子の結合は、5’側と3'側でどちらかに偏っているということはなく均等に両側に結合が観察された。遠ざかるにつれて、転写因子の結合は著しく減少するので、これはtRNA遺伝子に特異的な現象である。
4)TF3Cが結合する領域がトポロジカルな遺伝子調節のハブになっているという仮説があるので、TF3Cの結合サイトを三つに分類しその頻度を分析した。tRNA領域内(222件)、ETCSINE領域内 (235件)、ETCnon-SINE領域内 (53件)。このデータからわかることは、約半数のtRNA遺伝子は多量の転写因子を結合することで、インシュレーター機能を含むゲノムのトポロジカルな遺伝子調節のハブになっている可能性があるということ。またtRNA遺伝子ばかりでなくほぼ同数のSINE遺伝子もETCとして同様の役割を担っている可能性があるということが示された。
5)いくつかのtRNA遺伝子中にはCTCFの結合サイトが存在することが示された。

Research Progress Status

28年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (1 results)

All 2017

All Book (1 results)

  • [Book] 科学者の冒険2017

    • Author(s)
      岡田典弘
    • Total Pages
      283
    • Publisher
      クバプロ

URL: 

Published: 2018-01-16  

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