2015 Fiscal Year Annual Research Report
空気界面操作に基づく光あぶり出しレリーフ形成機能の創出
Publicly Offered Research
Project Area | Application of Cooperative-Excitation into Innovative Molecular Systems with High-Order Photo-functions |
Project/Area Number |
15H01084
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
関 隆広 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40163084)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 光応答高分子 / インクジェット / 光照射 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らは、空気界面側の光反応スキン層にて液晶高分子の配向を明確にコマンドできる効果を見出した。すなわち、表面にブロック共重合体の光応答性のコマンドスキン層を設けることで、その下にある液晶高分子のメソゲン分子の配向を偏光で制御できる。これまで分子配向の制御のみに着目してきたが、本研究では、表面例r-不敬性機能が付与できるかどうかの実証を試みる。光反応が表面形状に反映されて、レリーフ形成と消滅を起こすメカニカル機能を発現するかどうかを検証することを目的とする。 本年度、当初の目的のために、光応答能を示すポリスチレンを有するブロック共重合体をベース膜とし、その上に異種の膜をインクジェットで塗布し、配向のパターニングを行った。配向のパターニングそのものは良好に行うことができたが、紫外光照射によって表面形態を有意に変えることは現段階ではできていない。しかし、光応答液晶ポリマーを表面層として用いることで、シアノビフェニル型の側鎖型液晶の垂直/水平配向のスイッチングを可逆的に行うことができることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
光応答液晶ポリマーを表面層として用いることで、シアノビフェニル型の側鎖型液晶の垂直/水平配向のスイッチングを行うことができることを見出したことは、当初の目的には含まれていないが、この現象の研究において予想外の大きな進展である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、ベース高分子を種々用いることで、当初の目的であるレリーフ形成をさらに試みる。一方で、インクジェット部分が大きく変形する現象も見出したので、この理解へ向けた検討を進める。 平成27年度に見出した、空気界面からの可逆的な配向変化に関して、理解を深めるために膜厚変化やパターン描画などの検討を行う。
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