2015 Fiscal Year Annual Research Report
頭蓋顎顔面形態異常における計算解剖学と計算力学を用いた外科矯正手術支援
Publicly Offered Research
Project Area | Multidisciplinary computational anatomy and its application to highly intelligent diagnosis and therapy |
Project/Area Number |
15H01109
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
末永 英之 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (10396731)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 多元計算解剖学 |
Outline of Annual Research Achievements |
顎変形症や頭蓋顎顔面形態異常では疾患特有の顎顔面形態がみられる。顔面形態分析を行う際、距離分析や角度分析による評価に加えて、各疾患の顎顔面形態の特徴を計算解剖モデル(個体差が極めて大きい人体の解剖構造を統計数理的に表現する)として三次元的に捉えることは有用である。治療を行うにあたっては、各患者の骨格形態と力学構造がどのように変化するのかを的確に評価・予測することが重要である。平成27年度は、コンピュータビジョンに基づく位置合わせ手法の確立および外科矯正手術シミュレーションを実際の手術に再現する方法(コンピュータ支援顎矯正手術)の検証を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計算解剖モデルの作製が予定より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、頭蓋顎顔面形態異常における疾患別多元計算解剖モデルと計算力学による手術計画自動立案を行う。顎骨の力学構造が彎曲するという現象は、何らかの力学現象として特定できる。外科矯正手術は、上下顎骨切りに伴う骨移動およびプレートやスクリューによる骨の固定術であることを考えれば、力学的成因が手術計画を考えるための重要な役割を担っている。一方、対象が人体であることから不用意な実験は不可能である。これらの観点から、計算力学的な手法は頭蓋顎顔面形態異常の力学的成因解明にとって最も期待される手法の一つである。これまで、主観に基づいて行われてきた手術計画を客観的定量情報により、アルゴリズム化して自動化することで、外科矯正手術の再現性と質の安定化を目指す。
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Research Products
(6 results)