2015 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト器官形成期において分岐構造を有する器官の3次元分枝パターンを解析する
Publicly Offered Research
Project Area | Multidisciplinary computational anatomy and its application to highly intelligent diagnosis and therapy |
Project/Area Number |
15H01119
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高桑 徹也 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40244933)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 器官形成 / ヒト発生 / 3次元再構成 / 位相CT |
Outline of Annual Research Achievements |
われわれの研究室にこれまでに行ってきたヒト器官形成期の器官(脳、肝臓等)の3次元解析で得た経験を活かし、分枝を持つ器官の解析を開始した。具体的には、受精後8週までの胚子で、肺(気管支)、腎盂(腎臓)、頭部の血管など発生途上で分枝構造が観察できるものである。解析するデジタル画像としては、各器官の特性を考え、MRI,位相CT画像,組織像のうちいずれか、あるいはいくつかの組み合わせを選択した。まず、気管支の解析を先行して行った。二次元画像を用い、対象器官から形態を描出し、3次元画像を作成し、器官発生の定量、可視化を行った。気管支について、CS14-CS21まで約20例の3次元立体化が完了した。これまでの報告(Metzger et al, Nature2008)と、比較検討をおこなった。最終的なマウスとヒトの肺の形は異なっているにもかかわらず、CS14~19の気管支の分岐パターンに変化がみられなかった。したがって今回の観察したステージ以降の分岐パターンあるいは分岐の組み合わせが異なっている可能性があると考えられる。また、ヒトの気管支では、Orthogonal bifurcationの回転が90°、45°くらいのものが混在した。これらの回転角度が異なる分岐はOrthogonal bifurcationのサブタイプであると考える必要がある。ヒトの気管支の分岐パターンはCS20以降ではマウスとは異なる可能性があり、今後さらなる検討を要する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定どおり、1年目に高解像度取得、3D立体像が作成され、数理解析の準備が行えた。 2年目も当初の予定どおり進められる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目も当初の予定どおり進められる見込みである。 気管支以外の器官についても解析をすすめたい。
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Research Products
(29 results)
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[Journal Article] Chapter 5, Human Embryology2015
Author(s)
Yamada S, Hill M, Takakuwa T
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Journal Title
(Wu B, editor) New Discoveries in Embryology Open Access Publisher
Volume: -
Pages: 97-124
Peer Reviewed / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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