2016 Fiscal Year Annual Research Report
蛍光生体イメージング技術による免疫細胞の骨吸収制御機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Analysis and synthesis of multi-dimensional immune organ network |
Project/Area Number |
15H01158
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
菊田 順一 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (60710069)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 生体イメージング / 破骨細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨組織は、骨格の維持だけでなく、血液系幹細胞から多種多様な免疫細胞が生成される造血の場であり、免疫システム構築の場でもある。骨髄腔内では血管が縦横無尽に走行し、その血管壁には多くの開窓が存在するという特徴を持つ。骨髄腔で生成された免疫細胞は、この開窓を利用して骨髄腔と血管腔を出入りし、末梢に遊走する、もしくは末梢より骨髄に戻る事で、免疫系を維持していると考えられている。生体内で感染や炎症が生じると、多くの免疫細胞が骨髄腔から炎症部位に動員され、細胞遊走が活発になる。骨髄内の血管透過性によって制御された免疫系の細胞遊走システムは、生体の恒常性維持だけでなく、生体防御反応においても必要不可欠な機能である。精緻に制御された免疫システムの本質を理解するためには、骨髄腔内を流れる豊富な循環血流を保ったまま、生体骨組織内の細胞動態を四次元で解析することが重要である。 本研究では、これまで独自に開発・応用してきた骨の蛍光生体イメージング技術を活用して、細胞集団の相互的空間情報や生理活性物質の濃度など生理的な骨髄環境を保持したまま、骨髄腔内の免疫細胞動態を四次元で可視化し1細胞レベルで機能解析する技術開発を行った。本研究で確立した生体二光子励起イメージング技術は、様々な免疫細胞の遊走や機能を1細胞レベルで解析することができるため、今後、免疫細胞の遊走システムの本質を明らかにし、免疫系の細胞遊走システムが担う生体恒常性維持機構の解明にもつながると考えられる。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)