2016 Fiscal Year Annual Research Report
転写因子によるリプログラミングを軸とした脾臓微小環境形成機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Analysis and synthesis of multi-dimensional immune organ network |
Project/Area Number |
15H01163
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
後飯塚 僚 東京理科大学, 研究推進機構生命医科学研究所, 教授 (50301552)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 造血幹細胞 / 間葉系幹細胞 / 造血因子 / 微小環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
Tlx1は脾臓間葉系細胞に発現し、脾臓の器官形成に必須の転写因子である。成体脾臓のTlx1発現細胞にTlx1を過剰発現することにより、通常は赤脾髄に散在しているTlx1発現細胞が白脾髄の存在する濾胞辺縁部へ有意に集積することが空間統計学的解析により判明した。それらTlx1発現細胞はBrdUの取り込みが亢進しており、増殖していることが示された。さらに、Tlx1発現細胞と造血前駆細胞との位置関係を解析すると、濾胞周辺部で近接しており、お互いの距離を計測した結果、造血前駆細胞のほとんどが、Tlx1発現細胞の5マイクロメーター以内に局在することから、直接的に接触しているものと考えられた。そこで、この濾胞辺縁部へのTlx1発現細胞の集積の分子機構について解析した。Tlx1発現細胞と濾胞辺縁部に局在する成熟ストローマ細胞であるMAdCAM-1陽性辺帯細網細胞にはVEGF(vascular endothelial growth factor)ならびにVEGF受容体がそれぞれの細胞で選択的に高発現していることから、VEGFの特異的阻害剤を用いて検討したところ、Tlx1過剰発現細胞の濾胞辺縁部への集積が有意に阻害された。以上の結果から、VEGF依存的なTlx1発現細胞の濾胞辺縁部への集積が脾臓の造血前駆細胞ニッチ形成に関与している可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] Meis1-mediated tranactivation of synaptotagmin like 1 promotes CXCL12/CXCR4 signaling and leukemogenesis2016
Author(s)
1.Yokoyama, T., Nakatake, M., Kuwata, T., Couzinet, A., Goitsuka, R., Tsutsumi, S., Aburatani, H., Valk, P. J. M., Delwel, R. and Nakamura, T
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Journal Title
J. Clin. Invest.
Volume: 126
Pages: 1664-1678
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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