2016 Fiscal Year Annual Research Report
ストレス応答MAPKとPLK4による中心体複製制御機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Cilium-centrosome system regulating biosignal flows |
Project/Area Number |
15H01205
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 中心体 / SAPK / ストレス応答 / がん |
Outline of Annual Research Achievements |
中心体はS期に複製されて倍加し、M期には紡錘体を形成する2つの極として機能することで、染色体の均等分配に本質的な役割を果たしている。細胞分裂において、中心体を正しく複製し、その数を制御することは極めて重要であり、一方、中心体数の異常は染色体の異数化や転座の原因となることが明らかにされている。特に癌細胞では、様々なストレス刺激に応答して中心体の過剰複製が起こることが報告されており、また中心体数の異常が、癌の更なる悪性化を招いて、患者の生命予後を悪化させることも示されている。一方、正常な細胞では中心体数は厳密に制御されており、ストレス環境下でも中心体の複製異常は起こらないが、そのメカニズムに関してはこれまで殆ど知見が無い。 本研究において我々は、様々な環境ストレス刺激に応答して活性化される2つの細胞内シグナル伝達システム、即ちストレス応答MAPキナーゼ(SAPK)経路とp53経路が協調して中心体複製の鍵分子であるPLK4の活性を調節しており、ストレス環境下での中心体複製停止と染色体安定性の保持に重要な役割を果たしていることを見出した。さらに、SAPKによる中心体複製の制御に重要な標的分子を同定することに成功した。一方で我々は、中心体複製の鍵分子であるPLK4の中心体移行メカニズムに関しても分子レベルで解析を行い、PLK4の細胞内局在を制御する複数の新規分子を同定して、その機能を明らかにした。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(20 results)
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[Journal Article] Genomic loss of DUSP4 contributes to the progression of intraepitherial neoplasm of pancreas to invasive carcinoma.2016
Author(s)
Hijiya N, Tsukamoto Y, Nakada C, Tung NL, Kai T, Matsuura K, Shibata K, Inomata M, Uchida T, Tokunaga A, Amada K, Shirao K, Yamada Y, Mori H, Takeuchi I, Seto M, Aoki M, Takekawa M, and Moriyama M.
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Journal Title
Cancer Res.
Volume: 76
Pages: 2612-2625
DOI
Peer Reviewed
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