2016 Fiscal Year Annual Research Report
細胞死を起点とするダイイングコード授受の1細胞実時間イメージング
Publicly Offered Research
Project Area | Homeostatic Regulation by Various Types of Cell Death |
Project/Area Number |
15H01366
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
白崎 善隆 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任助教 (70469948)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 炎症性細胞死 / 1細胞解析 / 2型自然リンパ球 / 分泌動態 / 全反射顕微鏡 |
Outline of Annual Research Achievements |
・細胞死に伴うダイイングコード放出の1細胞解析 細胞膜透過性上昇(膜開孔)に伴うIL-1β放出は短時間で大量放出されるバースト様の放出を示すと予想され、実際、マクロファージ様株化細胞J774.1を用いた検討では、IL-1βは細胞上の数個所から局在して放出されること、また、その放出はバースト様であるがタイミングが個所でことなることなどが明らかになった。また、LPSによるプライミング及びpoly (dAdT)リポフェクションによるAIM2インフラマソームの活性化を不死化骨髄由来マクロファージ(iBMM)で誘導すると、通常は細胞死に伴うIL-1β分泌のみが見られるのに対し、L929やGM-CSFなどで分化培養したiBMMでは細胞死を伴わないIL-1β分泌が見られた。分泌動態解析を行うと、細胞死に伴うIL-1β分泌がバースト様であるのに対し、生きた細胞からは、継続的な分泌様式を示すことを発見した。 CIAS1遺伝子1塩基置換に伴うNLRP3自発的発火によるインフラマソーム形成及びパイロトーシスの亢進によるIL-1β異常産生を背景としたクライオピリン関連周期熱症候群では、未治療の患者末梢血単球からの自発的なパイロトーシス、抗IL-1β抗体治療中の患者末梢血単球からのex vivoエンドトキシンチャレンジによる自発的なパイロトーシスが1細胞レベルで確認できた。 ・ダイイングコードを介した細胞間相互作用の1細胞解析 ILC2は腸管や気道において寄生虫により上皮細胞が損傷して生じるIL-33を感受し、2型サイトカインを分泌することで、好酸球の集積、杯細胞過形成を誘起し、寄生虫の排除を促すと共にTh2細胞が成熟しやすいサイトカイン環境を作り出すとされている。本研究においては、これまで詳細がわかっていなかったIL-33受容初期のILC2のサイトカイン応答を1細胞粒度で検出することに成功した。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)