2016 Fiscal Year Annual Research Report
神経変性疾患におけるVCP補助因子p47の機能解析
Publicly Offered Research
Project Area | Prevention of brain protein aging and dementia |
Project/Area Number |
15H01553
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柴田 佑里 東京大学, 医科学研究所, 助教 (20722573)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 神経変性疾患 / オートファジー |
Outline of Annual Research Achievements |
多くの神経変性疾患では、ユビキチン陽性の異常タンパク質凝集体が蓄積して細胞毒性を発揮することが病態の原因となる。近年、前頭側頭葉変性症や家族性ALSの原因遺伝子のひとつとしてVCPが同定され、VCP変異によりオートファジーを介したタンパク質分解経路に異常が引き起こされる結果、神経変性疾患を発症すると考えられている。通常VCPは補助因子と協調的に働くが、神経変性疾患における補助因子の役割は明らかとなっていない。 そこで、VCP補助因子の一つであるp47が異常タンパク質除去に関与するか解析を行った。SH-SY5Y細胞において内在性p47の発現を抑制すると、ポリユビキチン化タンパク質が蓄積することが明らかとなった。また、p47発現抑制によりオートファジーマーカーLC3とp62が蓄積していたことから、p47はオートファジーを介したタンパク質分解経路に関与していることが示唆された。一方、内在性p47発現抑制はプロテアソーム依存的なタンパク質分解には影響を与えなかった。さらに、VCP変異体強制発現により細胞増殖が抑制されるため、p47発現抑制により同様の現象が起こるか検討を行った。コントロールと比較して、内在性p47のノックダウンによりSH-SY5Y細胞の増殖が抑制された。以上の結果より、p47はオートファジーによるタンパク質分解を制御し、VCPと共に神経変性疾患の病態に関与する可能性が示唆された。
|
Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(3 results)
-
[Journal Article] HTLV-1 Tax Induces Formation of the Active Macromolecular IKK Complex by Generating Lys63- and Met1-Linked Hybrid Polyubiquitin Chains.2017
Author(s)
Shibata Y, Tokunaga F, Goto E, Komatsu G, Gohda J, Saeki Y, Tanaka K, Takahashi H, Sawasaki T, Inoue S, Oshiumi H, Seya T, Nakano H, Tanaka Y, Iwai K, Inoue J
-
Journal Title
PLoS Pathogens
Volume: -
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
-
-