2016 Fiscal Year Annual Research Report
パーキンソン病マーモセットにおけるiPS由来α-Syn蛋白伝播
Publicly Offered Research
Project Area | Prevention of brain protein aging and dementia |
Project/Area Number |
15H01558
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
望月 秀樹 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (90230044)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / α-シヌクレイン / iPS細胞 / マーモセット |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は本研究の中心であるPDマーモセットモデルの確立の為、我々は野生型マーモセットに対して大腸菌由来recombinant αsynによるαsyn凝集体の線条体への投与実験を計5例行った。投与第1例目を術後1か月の段階で病理学的検討を行い、αsyn凝集体の線条体への投与を確認した。また、計5例の投与実験を行う事で周術期管理を含めた脳内投与実験方法、実験手技を確立した。ヒト由来α-synの取得に関しては、当院にてα-synのduplicationであるPARK4患者の親子例を確認しPARK4患者由来iPS細胞株を樹立した。樹立したPARK4患者由来iPS細胞のドーパミンニューロンへの効率的な分化誘導法を検討した結果、floor plate誘導後に振盪培養を行う方法を確立した。更に、分化の各段階でのα-synの発現の確認を行ったが、PARK4患者由来iPS細胞株由来のドーパミンニューロンではコントロール群と比較してα-synだけでなくドーパミンニューロンのマーカーであるtyrosine hydroxylaseも発現量の増加を認めた。 また、neuron系の培養細胞であるSH-SY5Y細胞にαsyn凝集体を導入後にoligodendrocyte系の培養細胞であるKG1C細胞の共培養を行い、免疫染色法による解析を行った。その結果、KG1C細胞内でリン酸化syn陽性の細胞内凝集体の存在を確認した。KG1C細胞ではsynは発現しておらず、αsyn凝集体導入SH-SY5Y細胞と共培養したKG1C細胞にのみ確認できたことから、neuron to gliaでのαsyn凝集体伝播の可能性が見出された。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)