2016 Fiscal Year Annual Research Report
駆動関節を有する人工肢の運動学習過程における身体表現変容因子の同定
Publicly Offered Research
Project Area | Understanding brain plasticity on body representations to promote their adaptive functions |
Project/Area Number |
15H01662
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
長谷川 泰久 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (70303675)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 身体表現 / 身体化 / ロボット / 操作性 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度、設計・製作した身体拡張拇指を用いて、本年度は、その操作の習熟過程における身体表現の更新について、実験により評価・確認を行った。具体的は、1)視覚の有無が操作性および部位転移錯覚の誘発に及ぼす影響について検証、2)身体図式が変化したことを示す評価法を考案し、その検証実験を行った。その詳細について以下に述べる。 1)左手のひらに装着した身体拡張拇指を右拇指によって操作を繰り返し、その操作方法を学習する際に、視覚を遮断して両手が見えないようにした場合は、右手のみ見えないようにした場合に比べて、操作性と身体表現の転移を表す自己受容感覚ドリフト量が有意に向上することが判明した。これは身体拡張拇指に関する身体表現の構築が、視覚を用いず、他の手の感覚情報を用いた場合の方が、有効であることを示唆していると考えられる。 2)身体拡張拇指を手のひらに装着する前に障害物を避ける手の軌道を計測した。その後、身体拡張拇指を手のひらに装着した時に身体拡張拇指が障害物との衝突を避けるように、手の軌道が、身体拡張拇指が増えた分、修正されることを計測した。この身体拡張拇指の装着を続けた後、身体拡張拇指を外しても、その直後には、その手の軌道が身体拡張拇指を装着していたときの軌道に近くなることを計測した。これにより、身体表現が変化した後に、元に戻るまで時間が必要であり、身体表現変化によるアフターエフェクトがあることが判明した。これにより、身体表現の変化が行われたことを示唆する結果を得た。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)