2016 Fiscal Year Annual Research Report
社会ネットワークの多様性と非均質性の創発原理に関するモデル化と実証
Publicly Offered Research
Project Area | Studying Interactions between Politics and Economic Development in Emerging Countries |
Project/Area Number |
16H00738
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
鬼頭 朋見 筑波大学, システム情報系, 助教 (50636107)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 経営工学 / 生産工学 / 経済政策 / 社会ネットワーク分析 / ビッグデータ解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の目的通り今年度は、本研究で必要となる大規模実データの収集と整理をおこない、データ分析に必要な環境整備をおこなった。さらに、一部のデータについてはネットワーク解析をおこない、本新学術領域プロジェクトの課題に即した研究成果を導くことが出来た。この解析はさらなる追究が必要ではあるが、最終年度開始前に、分析の方向性に目処をつけることが出来た。 研究成果について、プロジェクトの他研究者の前で発表する機会を持ち、有益なフィードバックを得た。また、研究成果の一部は既に、複数の権威ある国際会議で発表済みであり、これらの学会でも多方面から今後に繋がるフィードバックを得た。 社会ネットワークの可視化も当初の目的に入っていたが、これについては達成できなかった。しかし、予定していた以上に分析を進めることが出来、予想していなかった新たな知見を得ることが出来たため、全体としての遅れは無い。 研究遂行にあたり、分野の枠を超えた文献調査も進めており、範囲が広いために容易ではないが、1年間である程度の知の蓄積が出来たと実感している。 よって、最終年度を迎えるにあたっての準備は盤石であると言える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね計画に沿った研究の進行が実現できた。最終年度を迎える前に、本研究で利用するビッグデータの収集・整理・データベース構築がほぼ完了した。予定していた以上に良質かつ大規模なデータが入手できたために、そのデータについてはいまだ整理の途中ではあるが、これは研究進捗を遅らせるものではない。また、一部のデータに関しては既に初期分析を終え、ある程度の成果の目処が立っている。これを元に最終年度の研究の方向性を明確に設定することが出来るため、順調な研究経過と言える。
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Strategy for Future Research Activity |
予定していた以上のデータが入手できたために、その整理には追加の時間が必要である。最終年度に入るため、全てのデータ分析を終えて成果発表するのは時間的に困難であるが、既に整理されているデータから着手し、最終年度中に学術論文と国際会議論文で成果発表をすることを目指す。
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