2017 Fiscal Year Annual Research Report
超分子質量分析による蛋白質複合体の離合集散過程の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Dynamical ordering of biomolecular systems for creation of integrated functions |
Project/Area Number |
16H00770
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
内山 進 大阪大学, 工学研究科, 教授 (90335381)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 質量分析 / 複合体 / 超遠心分析 / アセンブリー / 化学量論 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である本年度は、プロテアソームのアルファリングの異なるサブユニットがどのような化学量論でアセンブリーしてヘテロ7量体を構築するか調べるため、アルファ1~アルファ7を別々に準備しネイティブ質量分析と超遠心分析による解析を行った。その結果、アルファ1~アルファ6は全てモノマーで存在することが判明した。次に、ダブルリングからなるアルファ7ホモ14量体にそれぞれのサブユニットを添加し、複合体形成を観測した。アルファリング中でアルファ7の両隣に位置するアルファ1とアルファ6の場合、アルファ1は相互作用が確認されず、一方、アルファ6はダブルリングを解離させアルファ7アルファ6ヘテロオクタマーを形成した。さらに、このヘテロオクタマーにアルファ5を添加したところ、結合しヘテロ9量体の存在を確認できた。また、アルファ7のシングルリング変異体を準備し、アルファ6とアルファ5を添加して質量分析を行ったところ、ダブルリングを起点とした場合と同様にヘテロ9量体を形成した。以上、全てのサブユニットがそろった完全ヘテロ7量体ではないものの、アルファリングが組み上がっていく過程の観測に成功した。 さらに、超分子複合体ナノキューブやモーター蛋白質など他の班員が研究を進める複数の系について、主にネイティブ質量分析を駆使した共同研究を遂行し、それぞれについてダイナミックなアセンブリー過程を化学量論の観点から明らかとした。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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