2016 Fiscal Year Annual Research Report
星間塵表面へのアミンの吸着に伴う窒素・炭素同位体分別メカニズムの解明
Publicly Offered Research
Project Area | Evolution of molecules in space: from interstellar clouds to proto-planetary nebulae |
Project/Area Number |
16H00942
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
菅原 春菜 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 生物地球化学研究分野, ポストドクトラル研究員 (50735909)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 吸着 / アミン / 同位体分別 / 星間塵 / 表面化学反応 / 星間分子雲 / 分子進化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、星間分子雲に存在し、アミノ酸の前駆体としても知られるメチルアミンを含むアミンに着目し、アミンが星間塵表面に吸着する際に、その窒素および炭素についてどのような同位体分別が生じるのかを明らかにすることである。星間塵表面は分子進化のための主要な反応場であり、星間塵表面への分子の吸着は表面化学反応における重要なファーストステップである。また、アミンにはその側鎖や構造の違いにより、多様な種類が存在するため、これらの相違と窒素・炭素同位体分別との間の関連について系統的なメカニズムの解明を目指す。 当該年度では、アミンの吸着実験に向け、まず最も単純な構造をもつメチルアミンやジメチルアミンを含む数種のアミン試薬を購入し、これらの試薬の窒素および炭素安定同位体比の値決め測定を行った。また、これらのアミン試薬を吸着剤に吸着させた試料を作成し、元素分析-同位体比質量分析計 (EA-IRMS)を用いて、吸着したアミンの窒素及び炭素安定同位体比を同時に測定出来る手法を確立した。 さらに、値決めを行ったアミン試薬とケイ酸塩鉱物を用いて予察的な吸着実験を行い、各種アミンがケイ酸塩鉱物に十分に吸着していること、そしてその窒素・炭素安定同位体比の測定が可能であることを確認し、最適な実験条件を見出した。 本年度で一旦、研究計画を終了することになったが、本年度に得られた成果をもとに、今後も研究目標の達成に向け試みを継続する予定である。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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