2017 Fiscal Year Annual Research Report
選択的オートファジーにおける新規アダプター分子の検索
Publicly Offered Research
Project Area | Multidisciplinary research on autophagy: from molecular mechanisms to disease states |
Project/Area Number |
16H01188
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
森田 英嗣 弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (70344653)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | オートファジーアダプター / リソファジー / LC3 / p62 |
Outline of Annual Research Achievements |
選択的オートファジーでは、隔離膜が標的を認識する際、隔離膜上に存在するLC3は、標的に存在するp62などのアダプター因子群とLIR(LC3 interacting region)を介して結合する。LIRを持ちLC3と相互作用する因子はOptineurinや、NDP52、NBR1など多数同定されている。本研究では、新たなLIR因子を同定することを目的とし、LC3結合因子の検索を行った。野生型LC3と結合するが、LIRへの結合に必要であるK51をアラニンに置換した変異体LC3には結合しない因子を比較定量プロテオーム解析にて複数同定した。我々は、そのうちのひとつをLIRP8と名付け更なる解析を行った。LLOMe処理によって誘導されるリソファジーではLIRP8が損傷膜に特異的にリクルートされることが確認された。LIRP8には4カ所のLIR様配列が存在する。末端欠損変異体とアミノ酸置換変異体の解析より、N末端側のLIRのみがLC3への結合に重要であることが示された。また、この結合は精製蛋白質を用いても確認されることから、直接の相互作用であることが示された。さらに、LIR欠損変異体でも損傷膜にリクルートされ、ATG5欠損細胞、FIP200欠損細胞においても損傷膜への局在が確認されることから、オートファジー隔離膜によって標的が認識される前にこの分子は損傷膜に局在することが考えられる。この他に、ゲル濾過解析により400kDa程度のホモオリゴマーを形成していること、また、質量分析によりリン酸化修飾を受けることを見いだしている。LIRP8欠損細胞ではA群連鎖球菌の増殖が亢進していることからLIRP8が細胞質内に侵入したゼノファジーに何らかの役割を持っている可能性が示された。さらに、p62やNBR1と相互作用し、これらアダプター因子の安定性に関与していることが明らかになった。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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