2017 Fiscal Year Annual Research Report
グリア細胞による睡眠覚醒および体内時計の制御機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Glial assembly: a new regulatory machinery of brain function and disorders |
Project/Area Number |
16H01348
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
上野 太郎 東邦大学, 理学部, 講師 (30648267)
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Project Period (FY) |
2016-06-30 – 2018-03-31
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Keywords | グリア細胞 / ショウジョウバエ / 睡眠 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、グリア細胞による睡眠覚醒ならびに体内時計の制御メカニズムを明らかにすることを目的とした。本研究課題の遂行により、グリア細胞による制御メカニズムが明らかになることで、睡眠の機能やメカニズムに迫ることを目指した。具体的には、グリア細胞に発現を持つ様々なGAL4ドライバーを用いて、睡眠覚醒制御に関わるグリア細胞の責任領域を同定することを試みた。 ショウジョウバエにおけるグリア細胞は、その解剖学的位置付けから複数のクラスターに分類される。それぞれのクラスターに特異的にGAL4を発現するトランスジェニックラインを用いて、温度依存性チャネルを用いたグリア細胞の刺激を行なったところ、一部のGAL4ラインにおいて睡眠の減少もしくは増加が見られることを見出した。このことは、グリア細胞がクラスター特異的に睡眠覚醒を制御していることを示唆しており、グリア細胞による睡眠覚醒制御のメカニズム解明に有用なツールとなると考えられた。 さらに、組織特異的な遺伝子ノックアウトの実現のために、GAL4/UASシステムによるgRNAならびにCas9を発現するシステムを構築し、上記GAL4ドライバーによるグリア細胞クラスターにおける分子基盤の探索を行った。本システムを用いることにより、CRISPR/Cas9システムによる遺伝子欠損がGAL4依存的に起こることを確認した。これまでに研究代表者が見出している加齢性の睡眠変化に関わる遺伝子をターゲットとするgRNAのトランスジェニックラインを樹立し、上記グリア細胞における本遺伝子機能を調べている。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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