2016 Fiscal Year Annual Research Report
イメージングによるNF-κBシグナル細胞内伝播動態の1細胞解析
Publicly Offered Research
Project Area | Resonance Biology for Innovative Bioimaging |
Project/Area Number |
16H01417
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
井上 純一郎 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70176428)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | シグナル伝達 / イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、光照射で活性化されるchemical dimerizerを用いてTRAF6を細胞膜直下の局所で活性化させ、そこから伝播するNF-κBシグナルの1細胞レベルでのダイナミクスをIκBαの分解とNF-κBの核移行をライブイメージングすることで解析する。代表者は以前TRAF6を細胞内で二量体化させるとLys63型ポリユビキチン鎖合成が誘導されNF-κBが活性化されることを報告している。一方、連携研究者の上野はRapamycinがFKBP(FK-506 binding protein)とFRB(FKBP-rapamycin binding protein)と同時に結合することを利用してFKBP融合タンパク質とFRB融合タンパク質を細胞内で二量体形成させることに成功している。さらに光照射依存的に細胞膜透過能を獲得するRapamycin誘導体(cRb-A:Rapamycinにavidinが共有結合した化合物で紫外線照射によりavidinが切断除去され細胞膜を透過する)を利用することで細胞膜近辺の限られた領域で任意の時間にFKBP融合タンパク質とFRB融合タンパク質を二量体化させることにも成功した。今年度はTRAF6のC末にFKBPを融合させたTRAF6-FKBPとTRAF6のC末に FRBを融合させたTRAF6-FRBを安定発現した細胞を作成しRapamycinを添加することでNF-κBを活性化する系を確立した。さらにこのTRAF6の二量体化によって誘導されるIκBαの分解とNF-κBの核移行を細胞に蛍光タンパク質とIκBαおよびRelAとの融合タンパク質を発現させることでイメージングにより1細胞レベルで解析できる実験系を確立した。今後は本実験系をもとにcRb-Aを用いて光依存的に細胞局所でNF-κBを活性化する条件検討を実施する予定である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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