2016 Fiscal Year Annual Research Report
“無蛍光”蛍光タンパク質で実現する組織深部分子活性化イメージング
Publicly Offered Research
Project Area | Resonance Biology for Innovative Bioimaging |
Project/Area Number |
16H01437
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
村越 秀治 生理学研究所, 脳機能計測・支援センター, 准教授 (90608142)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 蛍光タンパク質 / FRET |
Outline of Annual Research Achievements |
組織浸透性の高い長波長に最適化された新規“無蛍光”赤色蛍光タンパク質を開発し、組織内神経細胞イメージングに応用することが本研究の目的である。特に、これを個体マウスに応用することで、運動学習過程における大脳皮質運動野の細胞内シグナル分子の活性化イメージングとCa2+イメージング(脱分極)を同時に行う。このようにして、運動学習過程における回路活動パターン遷移のメカニズムを明らかにする。 赤色蛍光タンパク質であるmmCherryを鋳型にし、Error-prone PCRによるランダム変異導入により、吸収はあるが量子収率が2%の暗い赤色蛍光タンパク質(dark mCherry)を開発することに成功した。dark mCherryの吸収・発光スペクトルや各種パラメータを計測し性能評価を行った。また、mRuby2(FRETのドナー)とdark mCherry(アクセプター)のペアを既出のFRETプローブに応用することで性能を評価した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の目的であった無蛍光蛍光タンパク質の開発に向けて、量子収率が0とはいかないまでも、2%にするこに成功した。また実際に、生細胞でFRET観察が行えることが確認できた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、さらに量子収率を低下させた赤色蛍光タンパク質の開発を行う。
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