2017 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子改変技術確立に基づき作製したOXTR遺伝子KOハタネズミによる共感性解析
Publicly Offered Research
Project Area | Empathic system |
Project/Area Number |
16H01480
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
西森 克彦 東北大学, 農学研究科, 教授 (10164609)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 共感性 / 平原ハタネズミ / Microtus ochrogaster / オキシトシン受容体 / 側坐核 / 向社会行動 / Consolation Behavior |
Outline of Annual Research Achievements |
平原ハタネズミの生殖工学的な医術開発を背景に、CRISPR/Cas9法を利用して、世界で始めてOXTR遺伝子KOハタネズミ(平原ハタネズミ:OXTR(+/-))作製に成功した。得られたヘテロ型OXTR遺伝子KOハタネズミより雄ホモ型OXTR遺伝子KOハタネズミ(OXTR(-/-))を得て、ヒト不安・強迫性障害が同障害の動物モデルで反映されるとされるガラス玉覆い隠し試験を行った結果、OXTR遺伝子KOハタネズミは顕著な異常を見せた。薬剤誘導型(VPA処理)や遺伝子変異型(NL3R451C、Shank3(-/-)等)のASDモデルマウスで見いだされる社会記憶試験(Three chamber test)をOXTR(-/-)平原ハタネズミに初めて適用したところ、やはり明瞭な社会記憶障害が確認された。これらの結果についてはHorie, K., Iet al. (2018) Hormones and Behavior. (In press)に詳細を報告した。引き続き、Electrical foot shockを与えた雌に対するペア雄の共感性についても、明瞭な異常をOXTR KO平原ハタネズミ雄で確認出来た。共感性異常の解析については、別に作成したOXTR-IRES-Cre平原ハタネズミをマウスと比較解析し、前帯状皮質(anterior cingulate cortex)から側坐核(Nucleus accumbens)に投射する新たな特異的OXTR発現性ニューロンの存在を見いだした。 本研究の推進により、高度な向社会行動にの神経基盤解析に平原ハタネズミが適切である証左を得た。向社会性が損なわれるASD(自閉症スペクトラム障害)での障害神経回路解析や、抗ASD性の治療薬候補などの薬理解析に最適と予想される遺伝子変換平原ハタネズミの実験例を示すことに成功した。
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Research Progress Status |
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(20 results)