2017 Fiscal Year Annual Research Report
放射線被ばくが主要臓器に及ぼす影響に迫る「遺伝子改変動物を用いた時空間解析」
Publicly Offered Research
Project Area | "LIVING IN SPACE" - Integral Understanding of life-regulation mechanism from "SPACE" |
Project/Area Number |
16H01640
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
原田 浩 京都大学, 放射線生物研究センター, 教授 (80362531)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 放射線 / DNA損傷 / 遺伝子改変動物 / 宇宙放射線 / 光イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
1.概日リズム制御機構と放射線感受性/抵抗性制御機構のクロストーク: 細胞の放射線抵抗性を誘導する遺伝子としてhypoxia-inducible factor 1が、また生体の概日リズムを制御する遺伝子としてPeriod 2(PER2)が知られている。我々は、PER2がHIF-1を活性化するメカニズムを解明し、両機構の機能的クロストークの実態を捉えた(Kobayashi et al. FEBS J. 2017.)。従来より、HIF-1活性は主にその主要制御サブユニットHIF-1α蛋白質の安定性に依存していることが知られていた。しかし我々は、PER2がHIF-1α蛋白質の安定性には影響を及ぼさず、HIF-1αとHIF-1βで構成されるヘテロダイマーHIF-1を、DNA上のエンハンサー領域にリクルートする活性を持つことを見出した(Figure 1)。この成果は、HIF-1活性の制御における新たなメカニズムを明らかにしたのみならず、概日リズム(生体のリズム)が生体の放射線感受性を左右する可能性を示した点で大きな意義を持っている。 2.遺伝子改変マウスの作製: ①DNA二重鎖切断を可視化するための遺伝子改変マウスと、②細胞の放射線感受性を左右する組織内低酸素環境を可視化するための遺伝子改変マウスを樹立するため、2つのターゲティングベクターを構築した。そして各ベクターをRosa26用guide RNA、およびCas9発現ベクターと共にマイクロインジェクトし、genotypingを行うことによって、目的どおりの遺伝子改変マウスを作成することに成功した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(27 results)