2017 Fiscal Year Annual Research Report
宇宙での生命維持に必須の食料生産・物質循環・健康維持機能を担う植物システムの構築
Publicly Offered Research
Project Area | "LIVING IN SPACE" - Integral Understanding of life-regulation mechanism from "SPACE" |
Project/Area Number |
16H01646
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
北宅 善昭 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (60169886)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 宇宙閉鎖生態系 / 持続可能システム |
Outline of Annual Research Achievements |
宇宙の閉鎖空間で、食料となる植物を生産し、さらに空気や水の浄化、物質リサイクルを目標として、精密な環境制御の下で植物を健全に育成でき、制御環境要素の逐次モニタリング、発芽から栄養・生殖成長を含む植物生育全段階における形態形成、ガス交換、水収支などの情報を個体あるいは組織レベルで自動モニタリングできる栽培実験装置を開発することを目的として、以下の検討を行った。 1)植物栽培装置のプロトタイプを用い、航空機に搭載して放物線飛行により生じる低重力下において、モニタリング・制御の問題点を調べるとともに、低重力場での植物(サツマイモ)体内での根から葉、さらには大気に向かう蒸散流に関する検討を継続した。 2)密度差対流が生じない微小重力下で重要となる強制対流に関する知見を得るため、葉の光合成、蒸散、水利用効率に及ぼす気流速度の影響を評価した。 3)宇宙農場では、限られた空間容積で収量を高めることが重要である。そこで、肥大根と同時に茎葉部も野菜として食用となるサツマイモについて、側枝収穫時期が塊根と側枝間でバイオマスの競合に及ぼす影響を評価した。 その結果、強制気流により蒸散が促進される条件では、低重力は、茎内の水の流れを促進した。閉鎖型の植物生産システムでは、根での吸水、根から葉に向かう水移動を促進して健全な植物を育成するためには、強制気流が不可欠であることを確認した。また、宇宙農場で塊根および茎葉を食用とする場合のサツマイモ収量について、側枝収穫時期を調節することで、側枝収量の増加に応じて可食部(塊根+側枝)収量は増加し、可食部収量を高められる可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)