2018 Fiscal Year Annual Research Report
Cooperative molecular alignment process enabled by spatio-temporally dynamic lighting
Publicly Offered Research
Project Area | Application of Cooperative-Excitation into Innovative Molecular Systems with High-Order Photo-functions |
Project/Area Number |
17H05250
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
宍戸 厚 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (40334536)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 分子配向 / 光配向 / 光重合 / フィルム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,時空間的に強度が変調した光を利用した新しい分子配向法を開拓するとともに,分子配向フィルムの特異的光機能を明らかにすることを目的とする。具体的には,(i)強度変調光分子配向法のメカニズム解明,(ii)分子協調配向構造体の作製および(iii)光機能性評価の3項目に焦点を絞り,既存の光配向プロセスでは成し得ない新たな協調分子配向共通基盤を構築することを目指した。分子配向の鍵は,モノマーと光開始剤に動く光を照射し,光重合により生成する高分子が,拡散と流動による分子配向を引き起こし,最終的には粘度増加による固定化までを担う,極めてダイナミックな現象にある。このことは,時空間的に強度変調された光,すなわちパターン露光を時々刻々と変化させることにより,物質の拡散と流動を自在に設計することができることを意味している。そこで本年度は,露光パターンを時間的に変化できるデジタルライトプロセッサーを用いて,様々な配向構造体の作製を行った。円状の光を放射放に動かすことにより,放射状に分子が配向したフィルムの作製に成功した。このフィルムに直線偏光のレーザー光を入射したところ,入射時はガウシアン状の光強度分布であった光がフィルム透過後には中空状の光強度分布を持つ光に変換されることが明らかとなった。偏波面の詳細な解析の結果,透過光は軸対称偏光ビームであることがわかった。放射状の分子配向を配列することにより,放射状分子配向構造体を一段階プロセスで極めて容易に作成できることを確かめた。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)