2018 Fiscal Year Annual Research Report
がん細胞浸潤機構の解明に向けた多相構造体の力学場解析を実現する3D計測手法の開発
Publicly Offered Research
Project Area | Multidisciplinary computational anatomy and its application to highly intelligent diagnosis and therapy |
Project/Area Number |
17H05289
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
森田 康之 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 教授 (90380534)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | がん細胞 / 転移 / 浸潤 / スフェロイド / 力学場 / 細胞外マトリックス |
Outline of Annual Research Achievements |
がん組織のモデルであるがんスフェロイドの内部応力状態に着目し,その時空間的計測に成功した.がんスフェロイド内部には,圧縮応力が作用するものの,その値はスフェロイド内部の場所によってほぼ変化しなかった.また,がんスフェロイド外部の細胞外マトリックスの定量的力学場計測にも成功し,その力学場はスフェロイドを中心とする膨張・収縮場であった.時間の経過とともに,収縮場への収束していったが,非一様性は有したままであった.その収縮場の中でも,高い収縮力により,その細胞外マトリックスを構成するコラーゲン線維束が集まってくる場所においてのみ,がんスフェロイドからの浸潤の成長が顕著にみられた.このように,本申請課題の遂行によりがん組織形成時の多相構造体の力学場解析に成功した.これまでの研究では,がん組織の内部応力を正確に測定した例はみられなかった.本申請課題では,がん組織のモデルとしてのがんスフェロイドの内部応力を定量的に明らかにするとともに,そのスフェロイド周辺の細胞外マトリックスの力学場の定量化も成し遂げた.このように,多相構造体であるがん組織周辺の力学場を連続的に定量測定した例はこれまでになく,その可視化はがん浸潤機構の解明の一助となるものと考えられる.さらに,本申請課題で得られた定量的結果は,がん浸潤機構の物理的要因の一端を示すものである.
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)