2018 Fiscal Year Annual Research Report
先端X線利用による回折結晶学の再構築
Publicly Offered Research
Project Area | Materials Science and Advanced Elecronics created by singularity |
Project/Area Number |
17H05328
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
西堀 英治 筑波大学, 数理物質系, 教授 (10293672)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 放射光 / 回折 / ナノ領域 / データ解析 / モデリング / X線自由電子レーザー |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、特に先端X線光源の利用として、X線自由電子レーザーの利用研究を精力的に進めた。特筆すべきことは、高エネルギーを用いた半導体材料等の無機材料の為のシリアルフェムト秒X線回折を提案し、採択率50%の倍率を誇るX線自由電子レーザー施設SACLAの課題に我々のグループが代表として採択されたことである。この提案は、理研SACLAグループとの緊密な共同研究を通じて得た情報を基に、結晶学を必要とする分野での有効活用を検討して見つけることができたものである。具体的には、SACLAで近年利用可能になったばかりの20KeVのX線レーザーを使用し、これまで世界のX線自由電子レーザー研究で広く行われてきたシリアルフェムト秒回折の技術と融合させることで新規なアイディアの提案を生み出すことに成功した。このマシンタイムは2018年の12月に配分され、実験を実施した。施設内研究者との緊密な打ち合わせにより、タンパク質構造解析用に開発されたグリースを使った試料搬送法を無機材料で使用することに成功した。これらによって、1回のマシンタイムで複数のサンプルのシリアルフェムト秒回折のデータを得ることに成功した。また、X線自由電子レーザーのフェムト秒の時間分解能を生かして、フェムト秒の時分割測定をレーザーを照射させたサンプルに対して試み、時間差を0から300フェムト秒で変化させたデータの測定にも成功した。データ解析では、タンパク質構造解析で培われたシステムが無機材料では全く利用できないことも分かった。このデータ処理法の開発が次の課題である。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|