2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Asymmetric Space formed via Molecular Recognition
Publicly Offered Research
Project Area | Coordination Asymmetry: Design of Asymmetric Coordination Sphere and Anisotropic Assembly for the Creation of Functional Molecules |
Project/Area Number |
17H05375
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
灰野 岳晴 広島大学, 理学研究科, 教授 (80253053)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 超分子ポリマー / らせん構造 / 不斉誘起 / 不斉増幅 / 自己集合カプセル / カリックスアレーン |
Outline of Annual Research Achievements |
本領域は,集積型錯体や配位空間の構造や電子状態の非対称性・キラリティーから構造・機能・物性の異方性や指向性を有する新機能分子・材料を創成することを目的に,カリックスアレーンやポルフィリン,フラーレンを用いたキラルな超分子構造を構築してきた。これまでの実績について概要を報告する。 カリックス[4]アレーンを繋いだオリゴマーの金属自己集合により生じる三重らせん超分子錯体の合成に成功した。三重らせん錯体は複数の包接部位がゲスト認識に高い協同性を発現した。また,らせんキラリティーが包接されるゲスト分子のキラリティーにより誘導されることがわかり,不斉増幅現象がゲスト分子の包接に伴うらせん誘起に観測された。 プラットホームであるビスレゾルシンアレーンの合成に成功し,このプラットホームに構築したビスキャビタンドの超分子重合がらせん超分子ポリマーを生成することを見出した。キラルなゲスト分子の包接により,超分子ポリマーのらせんの巻き方向が片巻に偏ることが明らかとなった。 複数のポルフィリンを組み込んだモノマー分子の自己集合により形成される超分子ポリマーは,高次のらせん構造を形成することを顕微鏡実験により見出している。このらせん超分子ポリマーにキラルなゲスト分子を添加することで,超分子らせんの巻き方向を制御することに成功した。 グラフェンの周囲をキラルな置換基で修飾によりグラフェンのπ共役平面をキラルにねじることに成功した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(47 results)