2018 Fiscal Year Annual Research Report
巨大π電子金属錯体分子の形状に依存した配位アシンメトリー機能の創出
Publicly Offered Research
Project Area | Coordination Asymmetry: Design of Asymmetric Coordination Sphere and Anisotropic Assembly for the Creation of Functional Molecules |
Project/Area Number |
17H05377
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
石田 真敏 九州大学, 工学研究院, 助教 (60706951)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | トポロジカルキラリティ / オリゴピロール / π共役 / 金属錯体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、柔軟なπ共役系オリゴピロール誘導体を基盤骨格として、精密設計された金属イオンの配位場を有するπ共役分子の三次元的な軌道の重なりと形状の制御を行い、アシンメトリーな巨大π共役錯体の「捻じれ・絡み合い・重なり」に誘起される8の字/メビウス/らせん等の位相幾何構造に由来するキラル光・磁気特性の発現を目指している。 上記の研究課題における主な成果の一つとして、金属配位を鍵とした巨大π共役環状分子、オクタフィリン骨格の“完全π共役”八の字ループ構造の制御および、その捻じれ方向の違いによるトポロジカルキラリティの発現と近赤外光物性、酸化還元能について明らかとした。オリゴヘキサピロール骨格のピロール環の結合様式を組み替えることで、ジピリルユニットにより架橋されたヘリカル捻じれBODIPY 二量体を合成した。環内のイミン窒素部位のプロトン化によって、近赤外発光のON/OFF 切り替えができること、およびBODIPY 部位の捻じれ方向(M/P 型捻じれ)に基づく、キラル光学特性を示す特異な酸応答性π共役分子として機能すること見出した。またキラル中心を持たない平面π共役分子を基本骨格とする新たなキラル金属錯体分子の設計指針として、金属塩による酸化的反応性を利用した特異な高原子価有機銅(III)コロール二量体の生成を見出した。ピロール環の内部炭素間で連結した特異なインターロック二量体を形成することで、内環の不斉炭素中心をもつ特異な安定キラル錯体が得られることを明らかとした。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(40 results)