2018 Fiscal Year Annual Research Report
SSE detection in inland following earthquake swams
Publicly Offered Research
Project Area | Science of slow earthquakes |
Project/Area Number |
17H05410
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大園 真子 北海道大学, 理学研究院, 講師 (10623837)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | スロー地震 / 浅部群発地震 / 非定常地殻変動 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度北海道地域を対象として行った群発的な地震活動域の探索とその地域での非定常地殻変動の有無について、同じ手法を全国に適用し、スロー地震発生の可能性がある地域の探索とその傾向を調べた。1996年から2016年までの気象庁一元化震源カタログから、内陸の30kmより浅い地域でマグニチュード4以上の地震が1年以内に複数回発生する地域を抽出し、これらを本研究での群発地震域と定義した。次に、国土地理院が展開するGEONETの日座標データを用いて、これらの群発地震域での非定常地殻変動の有無を基線長変化から確認した。その結果、先行研究で報告されている北海道北部ほど明瞭ではないが、他の地域5箇所(2012年北海道日高地方、2011年秋田地域、1998年日高山脈周辺、2007年房総半島、2000年兵庫県北部)でも群発地震のタイミングと合うような非定常地殻変動らしき現象を見つけた。これらは、周辺で発生したやや大きい地震の数日後に発生しているものや、プレート境界でのスロー地震発生のタイミングに合うものなどがあり、多様な現象に起因して発生していると考えられる。なお、今回検出した非定常地殻変動のシグナルは確実に変動が見られるものを目で見て選択したために、小さいシグナルについては見落としている可能性がある。シグナル/ノイズ比の定義によって、定常、非定常変動の閾値を決めるなどして、定量的かつ客観的な評価に基づいて同様の検出を行うことで、今後、より小さい非定常地殻変動についても検出され、これらと群発地震活動との関係が得られるという期待が持てる結果となった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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