2018 Fiscal Year Annual Research Report
細胞死を起点とするダイイングコード授受の1細胞実時間イメージングと遺伝子発現解析
Publicly Offered Research
Project Area | Homeostatic Regulation by Various Types of Cell Death |
Project/Area Number |
17H05496
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
白崎 善隆 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 客員共同研究員 (70469948)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 1細胞解析 / 細胞分泌 / 全反射蛍光顕微鏡 / LCI-S |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、細胞死に伴う可溶性メッセージ物質の放出ならびにその供与における細胞応答の解析を可能とするイメージング技術の開発を進めた。特に、領域内共同研究および国際共同研究によって、制御された細胞死の一種Necroptosisに伴うダメージ関連パターン分子DAMPsとして、核内タンパク質HMGB1の放出動態をⅠ細胞レベルで明らかにした。さらに、A20ノックアウト骨髄由来マクロファージにおいて誘発されるNecroptosisでは、IL-1βおよびIL-1αが細胞死に伴って同時に放出され、このIL-1放出は、RIPK3依存的に減弱されることがⅠ細胞レベルで明らかとなった。一方で、DAMPsの一種IL-33を受容して2型免疫応答を惹起するILC2では、十分量のIL-33存在下においても緩やかな活性化が見られることが明らかとなった。マウスILC2においては、この分泌活性はIL-33が存在している間のみ上昇し、IL-33を除去すると新規の活性化が見られなくなると共に、すでに活性化した細胞も確率的に分泌を停止することが見出された。 一方で、CAPS患者における自発的パイロトーシス直後の遺伝子発現、特に発現しているNLRP3 mRNAの遺伝子変異を同定するために、分泌イメージングとガラスキャピラリーによる自動細胞回収を自動で行うシステムの開発を進めた。実際に電動マニピュレータと電動微量溶液ハンドリング装置を顕微鏡計測プログラムと連動させ、ウェルから溶液・細胞を回収するには至ったが、現状では回収率が十分ではなかった。そこで、半自動細胞回収装置を用いてパイロプトーシスを生じた細胞の回収を行った。現在、回収した細胞のmRNAの増幅及び変異の解析を進めている。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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