2018 Fiscal Year Annual Research Report
プレシナプス分子の動作原理から捉える適応回路メカニズム
Publicly Offered Research
Project Area | Mechanisms underlying the functional shift of brain neural circuitry for behavioral adaptation |
Project/Area Number |
17H05560
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
大塚 稔久 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (40401806)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 神経科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は前年度に引き続き、養育行動後のc-FosとCASTのmRNAの発現をin situハイブリダイゼーションにより脳全体を対象として解析を行った。その結果、養育行動との関連が知られている内側視床前野 (MPOA) の他に室傍視床核 (PVT), 内側乳頭体核 (MMN) などの領域においてc-Fosの発現が増加している様子が見られた。各領域での個々の細胞ごとのc-FosとCASTの発現量の関連性を調べるため、京都大学工学部電気電子工学科の石井信教授から指導していただいた大規模データの解析方法を用いて、PVTにおいてはCASTの発現量も高い傾向があることを見出した。また、養育行動に依存して活性化したPVTの神経細胞においてCASTを特異的にノックアウトする系を構築するため、c-FosプロモーターでCreERT2が発現するAAVベクターを作製した。実際に初代培養神経細胞に感染させると、KCl刺激によりCreERT2の発現が増加し、タモキシフェンにより核内へ移行されることから、発現と核内移行の制御が可能であることが分かった。今後マウスへの感染を行う予定である。さらに、昨年度に作製を始めたCASTおよびELKSのマウスモノクローナル抗体のハイブリドーマの中から、それぞれの特異性を持ちつつ免疫組織染色で使用可能なハイブリドーマのスクリーニングを進め、抗CAST抗体48クローン、抗ELKS抗体25クローンの中から組織染色に用いることができるCAST、ELKSのモノクローナル抗体を得ることに成功した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)