2018 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the operation principle of the translation repression by microRNA machinery in human
Publicly Offered Research
Project Area | Neo-taxonomy of noncoding RNAs |
Project/Area Number |
17H05607
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
藤原 俊伸 近畿大学, 薬学部, 教授 (80362804)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | miRNA作動原理 / 翻訳制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
miRNAは、Agoタンパク質と複合体(miRISC)を形成し、標的mRNAのpoly(A)鎖の分解と翻訳抑制という二つの経路を介して、遺伝子発現を抑制する。我々は、miRNAによる翻訳開始抑制時に、翻訳開始過程のどのステップが標的とされているのか、またどのような因子を標的としているのかを、ヒト培養細胞抽出液を用いた独自のin vitro翻訳系およびmRNA-タンパク質複合体(mRNP)pull-down法を用いて解析した。そして、miRNA存在下においては、翻訳開始複合体eIF4Fの構成因子であるeIF4A(eIF4AI、eIF4AII)が、eIF4F複合体から除外されていることを直接的に証明している。しかしながら、miRNA反応マシナリーがどのようにしてeIF4Aを翻訳開始複合体より解離させているのかについては依然不明である。 我々はこれまでに、CCR4-NOT複合体の構成因子がmiRNAに誘導される翻訳開始抑制にどのように寄与するかを、各構成因子のノックアウトMEF(Mouse Embryonic Fibroblast)細胞を用いて解析を進めてきた。その結果、TNRC6タンパク質のmiRNAによる翻訳抑制への寄与をはじめ、これまで報告されてきたCCR4-NOT複合体を中心とする分子機構では説明がつかない結果を得たので報告する。さらに、ヒト培養細胞抽出液によるin vitro翻訳系を用いたmRNA pull-down法により、miRISCが形成された標的mRNA上のみに存在するタンパク質を精製し、質量分析によりmiRISCによる翻訳抑制に必要であると考えられる因子Xを同定した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)