2018 Fiscal Year Annual Research Report
HLA型に基づく経皮感作小麦アレルギー関連ペプチドの同定
Publicly Offered Research
Project Area | Creation, function and structure of neo-self |
Project/Area Number |
17H05786
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
野口 恵美子 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40344882)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | HLA / 食物アレルギー / 小麦 |
Outline of Annual Research Achievements |
化粧品や石鹸等の日常生活用品には用途や効能に応じて様々な物質が含まれており、食品由来成分はその安全性の優位性から直接肌にふれるものに含まれることがある。近年、加水分解小麦含有石鹸(グルパール19S)を使用したのちに重度の食物(小麦)アレルギーを発症した症例が本邦において2000例以上報告され、世界的にも注目されている(Scientific Committee on Consumer Safety in 2014)。本研究ではグルパール19Sによる経皮感作小麦アレルギー症例452例、および2700例のコントロールを用いてゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い、6番染色体のmajor histocompatibility complex(MHC)領域と16番染色体領域の計2領域を疾患感受性領域として同定した。 また、関連が最も強く認められた6番染色体のHLA領域についてアミノ酸多型を含めて詳細に解析したところ、ペプチド収容溝の特定のポケットのアミノ酸多型が小麦アレルギー疾患感受性に強く影響しているという結果を得た。 宮寺らが開発したHLA class IIペプチド探索法を用いてHLA class II α鎖の安定発現株に候補ペプチドとHLA class II β鎖のトランスフェクションを行ったところ、小麦の特定の分画に含まれるペプチドが疾患感受性アレルに強く結合し、抵抗性アレルに対しては結合性が低い可能性を示唆するデータを得ている。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Association analyses of eQTLs of the TYRO3 gene and allergic diseases in Japanese populations.2019
Author(s)
Kanazawa J, Masuko H, Yatagai Y, Sakamoto T, Yamada H, Kitazawa H, Iijima H, Naito T, Saito T, Noguchi E, Hirota T, Tamari M, Hizawa N
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Journal Title
Allergol Int
Volume: 68
Pages: 77-81
DOI
Peer Reviewed