2018 Fiscal Year Annual Research Report
オガサワラオオコウモリの無限分裂細胞の作製とウィルス増殖評価系としての利用
Publicly Offered Research
Project Area | Neo-virology: the raison d'etre of viruses |
Project/Area Number |
17H05810
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
福田 智一 岩手大学, 理工学部, 教授 (40321640)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 絶滅危惧種 / オガサワラオオコウモリ / 無限分裂 / 幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
オガサワラオオコウモリの初代培養細胞へレトロウィルスを用いて変異型CDK4、サイクリンD 、テロメラーゼ逆転写酵素(TERT)を導入することによって無限分裂を行った。驚いたことにレンチウィルスにて当初は遺伝子導入を行ったが、レンチウィルスでは数パーセント以下の遺伝子導入効率しか得られない結果となった。興味深いことに同じVSV-Gタンパク質を表面に持つレトロウィルスを用いたところ、おおよそ50%程度の遺伝子導入効率を得ることができた。この結果から変異型CDK4およびサイクリンDをポリシストリニックに発現するレトロウィルスを導入した。加えてTERT遺伝子を同じレトロウィルスにて遺伝子導入を行った。結果、G418およびハイグロマイシンの両方に耐性のオガサワラオオコウモリ由来の細胞を得ることができた。この細胞の特徴を明らかにするために、連続的な細胞培養を行った。加えてウェスタンブロットによって導入遺伝子の発現を検出した。さらに染色体解析によって遺伝子導入した細胞の染色体状態を調べた。初代培養細胞は細胞継代を行ったところ、約7回の継代操作の後に細胞老化の特徴を示した。一方、変異型CDK4、サイクリンD、TERTを導入したオガサワラオオコウモリの細胞は小型化した細胞形態を維持し、細胞増殖が可能であった。これらの特徴から我々はオガサワラオオコウモリ由来の無限増殖細胞を得たと結論した。現在、これらの結果に関して英文原著論文として投稿中である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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