2018 Fiscal Year Annual Research Report
細胞環境下での核膜孔の安定かつ過渡的なナノ構造測定技術を開発
Publicly Offered Research
Project Area | Novel measurement techniques for visualizing 'live' protein molecules at work |
Project/Area Number |
17H05874
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
WONG W・R 金沢大学, ナノ生命科学研究所, 教授 (30464035)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 核膜孔 / ナノ構造 / 測定技術 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々の体の設計図であるDNAを格納する細胞核は、核膜と呼ばれる二重膜に覆われている。核内外の物質の能動的なやりとりには、核膜にある唯一のゲートである核膜孔が使用されている。核膜孔は核膜孔複合体(Nuclear Pore Complex: NPC)から成り立っており、その複合体は約30種類のNPCタンパク質(ヌクレオポリン)により構成されている。 本研究課題では、「細胞環境下での核膜孔の安定かつ過渡的なナノ構造測定技術を開発」に関する探索を行った。腫瘍のグレードと核構造の異常性とに相関があるため、核の形態はがん診断において重要な病理学的ターゲットとなり得る。ゆえに、我々は正常細胞とがん細胞におけるNPCのナノスケール構造の安定的かつ過渡的な変化や差異の詳細を解明するため、ナノ構造測定技術を開発することを目的とした。実施期間中、当研究課題の基礎となる、大腸がん細胞における核膜孔複合体のチャネル部分を構成していると報告されているタンパク質群、FG-Nups(フェニルアラニンーグリシンーヌクレオポリン)について構造およびダイナミクスのナノスケールにおける可視化を行った。これらの結果をまとめて論文とし、現在雑誌に投稿中である。 また、ヌクレオポリンの一種であるPOM121が、核内輸送タンパク質Importin-betaと共に、前立腺がんの治療において標的となり得ることをレビューにて発表した(Cell Chem. Biol., 2018 IF5.592)。 さらに、独自のヌクレオポリンを持つインフルエンザウイルスにおいて、ヘマグルチニン(HA)前駆体タンパク質そのものと、その構造変化のナノスケールにおける可視化に成功した(BBA-general Subjects, 2019 IF4.81)。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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