2017 Fiscal Year Annual Research Report
Personalized value development assistive system
Publicly Offered Research
Project Area | Science of personalized value development through adolescence: integration of brain, real-world, and life-course approaches |
Project/Area Number |
17H05920
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
大武 美保子 国立研究開発法人理化学研究所, 革新知能統合研究センター, チームリーダー (10361544)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 情報システム / 人工知能 / 医療・福祉 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29 年度は,研究項目1, 2, 3について研究を進めた. 1. 共想法支援システムに基づく主体価値発展支援システムの開発:共想法支援システムを発展させ,異なるテーマに対する話題探し,および,同じテーマに対する他者の話題の閲覧を通じ,利用者の主体価値発展を支援するシステムを設計した. 2. 認知行動療法の理論と会話データの分析に基づくテーマの設定とプログラムの考案:共想法形式の会話データから主体価値を推定する手法を,思春期を対象に実施した共想法における会話データを分析することを通じて検討した.好きなおやつをテーマに,高校一年生を対象として,共想法形式の会話を体験する演習を実施した際の,話題提供の発言を文字起こししたデータを分析対象とし,主体価値が反映していると考えられる内容の項目を探索した.値段や食欲,体重といった制約条件の中での葛藤を反映し,本人の自由裁量があると考えられるおやつというテーマ設定は,特に思春期における主体価値を推定する上で有効である可能性が示唆された. 3. 認知行動療法と会話支援技術における評価指標に基づく主体価値発展評価指標の選定:引きこもりの若者が集うサポートステーションの運営者に,共想法を体験頂いた上でヒアリングを行った.また,精神科デイケアにおいて利用者を対象に,共想法を試行した上で,リハビリプログラムを考案した.主体価値発展評価指標を,総括班との議論を通じて選定し,実験計画を策定した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初,共想法の実施は,サポートステーションに集う引きこもりの若者を対象に予定していたが,総括班との連携により,当初の計画を超えて精神科デイケアにおいて実施することが可能になったため.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,策定した計画に基づいて倫理審査を受け,承認後,主体価値発展を目的とする共想法を実施し,主体価値発展システムを利用評価する計画である.
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Research Products
(19 results)