2018 Fiscal Year Annual Research Report
土地鑑のない状況における経路情報収集過程の抽出
Publicly Offered Research
Project Area | Systems Science of Bio-navigation |
Project/Area Number |
17H05980
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
村尾 和哉 立命館大学, 情報理工学部, 准教授 (50609295)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | スマートセンサ情報システム / 認知科学 / 可視化 / 機械学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
スマートフォンの普及により,人々はGPSなどで現在位置を取得し,自身の周囲の地図の閲覧や現在地から目的地までの経路探索,乗換案内ができるようになった.しかし,それにもかかわらず多くの人は,空港や鉄道駅に到着した途端に目的地までの経路や移動手段が分からなくなり,スマートフォンで地図を見たり,空を見上げて方位やビルの位置関係を確認したり,案内板や建物の名称から周辺の様々な情報を取得しようとする.本研究では,「ヒトがもつ絶対的な地理・状況把握能力」,「ヒトが土地ごとにもつ相対的な地理・状況把握能力」,「環境の情報提供能力」によって決定される,ヒトが目的地に到達可能な経路情報を把握している度合いを「土地鑑」と定義し,ナビゲーションの解明・理解を最終目標として,土地鑑の時系列変化および得られた経路情報を抽出し,経路情報のナビゲーションへの寄与度を推定するためのデータ収集や解析を行うシステムの構築を目標とする.平成30年度はユーザからのセンサデータ収集機構の確立および,収集したデータから土地鑑を推定する手法の確立を目標として(1)および(2)に取り組んだ. (1)視線計測装置と視界の映像をもとに,ヒトが環境から得た経路情報を抽出する.具体的には注視点抽出および,視界映像中の注視点付近に存在する情報を画像解析によって抽出する機構を構築する. (2)収集した経路情報収集過程と土地鑑の時系列変化から,ヒトが得た経路情報がナビゲーション(目的地に到達すること)に寄与した度合いを推定する.基本的には土地鑑が上昇した時点の過去一定時間内に得た経路情報の寄与度が高いと考えるが,経路情報の候補が多い場合には,ヒトが実際にとった移動経路情報からスクリーニングすることで確度の高い推定手法を確立する.
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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